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ロービジョンケア

当院ではロービジョン外来を行っています


ロービジョンとは

私たちは視覚から様々な情報を得ています。病気やけがなどで視力が低下したり、目の調子がよくないときには眼科を受診されると思います。現在、眼科医療は日々発展し、新しい治療や手術などが発達しているので、適切な治療を受けて元通りの状態に回復する方も多いです。

しかし、一方で、病気や進行具合により完全な回復が難しく、日常生活や社会活動に支障があり困難を感じている方もおられます。特に問題になるのは、情報入手、移動、コミュニケーションです。ロービジョンとは、成長・発達あるいは日常生活・社会生活に何らかの支障をきたす視機能または視覚のことをいいます。

WHO(World Health Organization:世界保健機関)の定義では、矯正視力が0.05以上0.3未満とされていますが、日本では視力・視野のみでなく、視覚障害のために日常生活に不自由のある状態を「ロービジョン」と総称しています。ロービジョンは英語表記で「low vision」であり、直訳すると「低視力」や「弱視」と表現されることが多いですが、もう少し範囲の広い「低視覚」と呼ぶべきものです。
公益社団法人眼科医会「ロービジョンケアとは」より引用https://low-vision.jp/about-low-vision-care/(参照:2023/1/20)

ケア用品紹介

拡大鏡(ルーペ)ライトあり/なし

小さな文字を拡大する拡大鏡には1.5倍から12・5倍の拡大倍率をそろえています。
手持ち型や、置き型、ポケットに入るサイズなど種類があります。またライトが付いているタイプもあり、どんな場面で何を見たいかによって選ぶ道具が変わってきます。

遮光眼鏡

羞明(まぶしさ)の原因となる光をカットすることで、通常のサングラスよりもまぶしくなく明るくて自然に見えます。(網膜色素変性症の方で有用ですが、他にも糖尿病網膜症、白内障、角膜疾患、ぶどう膜炎、加齢黄斑変性などでも見え方が楽になることがあります。)

拡大読書器

拡大読書器は、カメラの下に置いたものを大きく拡大することができます。その他に背景の色を変えたり、読みたい行の横にラインを出したり、読みやすくする機能があります。大きなモニターのついた据置型と持ち運べる携帯型と大きく2つのタイプがあります。
視覚障害の身体障害者手帳をお持ちの方は制度を利用すると費用助成があります。

ロービジョンケア内容

・眩しくて見えにくい方に ・・・遮光眼鏡の紹介・処方

・小さな文字が見えにくいという方に ・・・拡大鏡や拡大読書器、その他スマートフォンやタブレットの活用の紹介

・本が読みたいという方に ・・・拡大鏡や拡大読書器、録音図書の紹介

・バスの行先が見えないという方に ・・・単眼鏡やスマートフォンのアプリ活用の紹介

・足元が見えにくく、躓いてしまう方に ・・・白杖の紹介や自宅内の環境整備の紹介

その他、爪切りがしにくい書く場所が見えなくて書けない調味料の計量がしくいなど、日常生活のさまざまな場面でのお困りごとに対応しています。

見えにくいことでお困りのことがあれば、まずは眼科受診をしてご相談ください。

一緒に解決をする方法を考えていきましょう。
ロービジョンケア対象疾患
緑内障
網膜色素変性症
糖尿病網膜症
加齢性黄斑変性症
網脈絡膜萎縮
視神経萎縮
ぶどう膜炎
網膜疾患
黄斑疾患
角膜疾患
その他

ロービジョンケアルーム(2023年4月予定)

専用のお部屋で個別に対応させて頂いています。
ゆっくり日常生活に不便を感じることをお伺いし、補助具の選定やケアを行います。
予約制となっております。お気軽にお問い合わせ下さい。
予約TEL:054-627-5585 眼科ロービジョンケア担当まで